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ギャラリームジン

「写真の力で出来ることはなにか」という話。

不要不急の息づかいも聞こえなくなり、あれほどにぎやかだった街も静けさに包まれているような気がしないでもない昨今皆さまいかがお過ごしでしょうか

不測の事態を前に、混乱と不安がねっとり空気にまとわりついているようにも感じられます。世間におけるイベントごとは自粛の連鎖、楽しみにしていた写真展も会期中いっぱいの休館。かなしいですね。

言葉にならない不安に暮れていたところ、友人でもありカーボンの代表でもある世界の武井さんから、「こんな状況だから、写真で何かできることはないか考えている」という相談をうけました。自分はイチミリもそんなことを考えている余裕はなかったのですが、さすがに彼は熱い男です。少し二人でゆっくり考えてみました。

発想はこうです。

・種々の催しが自粛傾向にある中でも、写真鑑賞行為とオンラインの掛け算は有効なのではないか。
・SNSが隆盛を極める一方、知ってもらうことのハードルが高くなっている。

こういう気持ちを共有している人は少なくないのではないか、こういった課題に対して写真の力で何ができるかを考えました。

自分が携わっていたウェブサービスや新規サービス立ち上げの世界では、MVPという方法論があります。Minimum Viable Productの略で、「価値提供できる最小限の製品」という意味をもちます。

何か新しいことをはじめるために、まず試みの核心をもったプロトタイプで世の中の反応をみましょうというわけですね。

今回の核心である、「写真鑑賞とオンラインの掛け算」そして「知ってもらうことの壁を越える」

これらを解決する価値を提供できる最小限の試み。それが今からご紹介するギャラリームジンです。

その存在を知っていれば、誰でも出展ができて、誰でも鑑賞ができるオンラインギャラリー。そのMVPとは何か、を考えてみました。

ギャラリームジン

夢見た21世紀でも、令和が訪れても、高度な文明社会であっても、たった一つのきっかけで期待されていたつながりが泡と消えてしまう。それが仕方ないことであるとはわかりつつも、社会的な不安にも抗えず、なにかしたいけどなにができるのかわからない状態がぼんやりと我々を覆い隠しているような現在。

観ることを起点につながることができる写真ならば、どのような状況下であってもインターネットとの掛け算で、機能する強みをもっているのではないか、それがこのプロジェクトの根っこにある思想です。

SNSには素晴らしい作品が溢れていて、老若男女誰にでも門戸はひらかれている時代。どのような社会情勢にあっても変わらないギャラリーとも言えます。その一方で、展示期間もない、誰でも発信できる世界において、見つけてもらうことは容易ではない時代にもなってきています。
たくさんあるはずなのに、かんたんには出会えない。

そんな作品たちを知るために、このギャラリーを用意します。見つけた人だけが知ることができて、見つけた人だけが知ってもらうことができる。

無人の、その存在を知っている人であれば、誰でも出展ができて、誰でも鑑賞ができるギャラリー。

ギャラリームジンは、その存在を知っている人だけが楽しめる、世界中どの地図に載っていないオンラインギャラリーです。

出展方法も、参加方法も、鑑賞方法もかんたん。

#ギャラリームジン  のタグをハッシュタグを付けて、渾身の作品をアップロードするだけ。見つけてもらいたい、見たい写真を、何度でも。

◆ 出展方法

TwitterもしくはInstagramそれぞれのポストに #ギャラリームジン のハッシュタグを付けて投稿。

◆ 鑑賞方法

TwitterもしくはInstagramで、#ギャラリームジン のハッシュタグで検索。

以上。かんたんですよね?

◆ 楽しみ方

気になる作品があったら、いいね!ではなく、芳名帳代わりにコメント、引用RTなどで出展者に来場を伝えましょう。

なんだ?ただのハッシュタグじゃん。と言わず。なんでもないたった一つの機能でも、ストーリーを与えるだけでプロダクトになるって、なんか素敵じゃないですか?

自粛やコロナに負けず、動けないなら動けない中で、写真を楽しみましょ。


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Akiomi Kuroda / 黒田 明臣
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