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ちょっと、おもしろい本、出します。

もはや10月ともなると、ヒートテック三枚重ねの構えにむけてクラウチングスタートというところでしたがエルニーニョ現象に惑わされている36歳の秋。黒田明臣です。

タイトルはおいといて、私はヒーコという会社をやっているわけですが、この会社の成り立ちは基本的に現状への課題感からはじまっているんですよね。普通に困ってるからじゃあ自分でやろうという。SNSネイティブのフォトグラファーをはじめとするクリエイター環境をよりよく変えられると信じて、ハッピーにするというところに一点集中で、近道や遠回りを繰り返しながらときにはクールじゃないことにも手を染めながら。このビジョンありきで、それを実現できるなら自分はプレイヤーでもマネージャーでも傍観者でもなんでもいいです。

話はそれましたが基本的に課題感からはじまっているので、お金稼ぎやビジネスのグロースには疎いのが特徴です。今回は、年内そんなこんなで赤字真っ只中なプロジェクトが2つ公開されますという話のうちの一つをご紹介します。

ただ、ビジネス的には赤でも、自分としては常にあたらしい視点を提供したいと思っているし、できるだけ車輪の再発明はしないようにしています。代表的なのが先日のヒーコデイのようなものです。ワークショップをフェス的に行うとかそういうトライ。いままでになかった企画を世に出したい。

タイアップ一つとっても常にテーマとコンセプトがあり明確な施策にしようと挑戦しています。セミナーも、主流のワークショップスタイルからシアター形式にこだわったり、記事でニュースはやらないとか、PV稼ぎに走らないとか、細かくあまり発信できていないこだわりが色々あるんですけど。

ワークショップでもなんでも、既存のあるあるフレームワークやワークフローに則るというよりは現状よりもベターなものを目指したいという姿勢がところどころにあるのです。パッと思いつく、なんだか良さそうなアイディアはもう使い古されて擦り切れてしまっちまってるんじゃないかという考えに根ざしてるわけですね、必ずしもじゃないですが。とくに我々のような小さい企業がありふれたことをやっても仕方ない。そういうのは大きな影響力のある会社がやってくれたら良いのです。

前置きが長くなりました。とはいえ我々も新興ウェブメディアとしてそろそろ三年になるのですが、書籍出版のご相談などもいただくようになりまして、今回はその話です。

ヒーコ本が出ます

書籍出版についてご相談いただく話の多くは、写真の撮り方やRAW現像、レタッチが主題。今は基本的にお断りしていますが、自分もいくつかやらせていただきました。これらはカメラ専門誌などで何度も特集されているフィールドで、我々としては手軽に現在の記事を編集するような形でも実現できそうな内容だったのですが、前置きカクカクシカジカの理由で、あまりこういうことに食指は動かないんですよね。需要はあるだろうし、それなりに売れるのだろうとは思いますが、我々がやらなくても誰かがやってくれるかなあ、という思い。

それよりももっと尖った、この時代に新興メディアのデジタルネイティブな我々だからこそできる、我々でなければできない、いま求められているものは何か?ウェブメディアを運営する我々が、出版の世界に発信できる情報はなにか?を考えた結果、それが写真の撮り方やRAW現像、レタッチではないことは明らかでした。

そうして決まったのこちら。

SNS時代のフォトグラファーガイドブック(仮)

答えは意外なほどにスッと降りてきて、担当編集の方にも賛同していただいてすぐ決まりました。実は制作も佳境を迎えています。LightroomやPhotoshopのハウツー本も大いに結構ですし、我々としては得意としているところでもありますけど、本にするならそこじゃないだろうという思いが詰まった本です。

自分の知る限りSNS攻略という観点で書かれた写真本は多くありません(むしろ一冊も知らないんだけどあるのかな?)、いま誰も触れていないこのタイミングだからこそ意義があるというのがヒーコおじさんの考えです。優れた写真家でありながら語る言葉を持ち、SNSでもインフルエンスを有している人が単純に少ないということもありますが、とにかくこの世にないので作ることにしました。

これは、フォロワーを増やそうという本ではありません。写真がうまくなる本でもないかも。ただ、誰よりもSNSを楽しんで活用して活動をしながらSNSでインフルエンスを高め仕事に繋げたり新たなステージを切り開いたフォトグラファーたちの実例やノウハウが詰まっています。こんな本はこれまでなかったんじゃないでしょうか

売り上手ではないので、あんまりプロモーションとか上手に出来る気はしないし、よくみんなアマゾン一位!とかやってるけどそれをどうやって見るのかすらわからない情弱状態で不安だけど、この時代に足跡を残せるような一冊になればという思いを込めています。そしてこのタイトルを語るのにベストな人たちにご快諾いただきました。のべフォロワー数が100万を越える7名の面々。

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