出し惜しみなしのLightroomプリセットを販売した背景と仕事の実例たち
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出し惜しみなしのLightroomプリセットを販売した背景と仕事の実例たち

これまでのLightroom人生を凝縮したプリセットを発売開始しました。

詳しくはレビューをリンクに書いたのですが、ここではもう少し背景の話をしたいと思います。

発売までの経緯

VSCOをはじめ、これまで海外の好きなフォトグラファーのプリセットを買ってみたりと、自分が2年前に販売するタイミングで勉強も兼ねて色々試してみたんですが、あることに気づきました。それは、局所最適されすぎていてハマらなければ全く意味のないプリセットになってしまうという点。

特に海外のフォトグラファーは光の条件なんかも日本とは大きく違いますし、参考写真が人工光なんかだったりすると汎用性が殆どないんですよね。そこで思ったのは彼らの素敵な作品というのは、プリセットによってもたらされているのではなく、けっきょく彼らの審美眼によって成り立っているのだと。

これはお金を払う価値のある発見だったと思うと同時に、あまり編集的に学びになるということはなく、少しがっかりでした。そして、こうも思ったのです。

そういうがっかりした思いをしている人は他にもいるのではないか。

であれば、逆に、出来る限り汎用性が高く、そして元の写真を魅力を引き出せて、本人の作品性を引き立てるような余地を残したプリセットには価値があるのではないか。

むしろ、プリセットというのは本来そういうものなんじゃないの?と。VSCOはその点で、フィルムエミュレーション以上の価値があったと思っていて、多くの人はそのまま使うのではなく、そこからアレンジして使っているのではないか、と。

Nicholson

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この仕組みと構図って何かに似てる、と思ったときに浮かんだのが役者だったわけです。役者というのは、役柄があって、役者がいる。表現するのは対象の役柄だけど、役者は誰でも良いわけではなく、そこには相乗効果があってしかるべき。

そういう発想から、今回の役者プリセットシリーズとして、コレまで自分が作ってきたプリセットから汎用性の高いものをブラッシュアップしたのでした。

自分は、撮影をするごとに基本的にその殆どをプリセットにしていて、同じようなプリセットの亜種が数百とあるような運用をしているんですが、その中から汎用性高く使用頻度の高いものだけを集めたのが今回のプリセットで、そういう意味でもLightroom人生の集大成なのです。

Gosling Blue Mania

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仕事の話

そして、仕事でも存分に活用しているプリセットでもあります。ライティングでも自然光でも、です。

一通りこれらのいずれかを選んで使っていくのが基本のワークフローとなっているんですよね。さいきん撮影したファッション関係の撮影でも同様です。

Gosling Blue Mania

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こちらは先日公開されたF by WELLFITの撮影。GFX100とDxO Pure RAWの組み合わせに、Gosling Blue Maniaをアレンジしてレタッチ。自然光とHMIのミックスですが、うまくハマってくれています。

こちらもいつもお世話になっているBiz Life Style Magazine紙面のウェブ版。役所広司さんのお写真に、Goslingを適用しています。

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こちらの堤真一さんも、Goslingをベースに。(ちょっと紙面のスキャンなので実際のカラーとは色味は違いますが...)

Gosling Crazy Blue

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アディナミューズというバッグブランドの撮影では、Gosling Crazy Blueを使用していたり。

カタログや切り抜きなど色味を厳密に求められるカットをのぞけば、イメージカット、キービジュアル、ポートレートなど、幅広く使っています。

Nicholson

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こちらはホワイトバランスも適正で、きちんと白を取りにきくカットでニコルソン。変にカラーをなにかに寄せることなくまっすぐ撮影するときに活用できます。なにより肌色が好みの感じに仕上がるのです。

一つの挑戦

このような形で決して安くはないギャランティをいただいて撮影させてもらっているお仕事でも普段使いしていることもあり、販売とはいえ、これを公開してしまったら自分の価値ってなくなるんだろうか?という不安もあったりしました。

ただ、コンセプトとなった「役者」や、「写真が主人公」を正とするならば、きっと写真自体の価値はプリセットではないところにあり、それをある意味で証明する取り組みになるのでは?という発想が、今回のプロジェクトに繋がっているところです。これはもう自分とって一つの挑戦のようなものです。

自分が掲げているコンセプトが、果たして正しいのか。これで自分のアイデンティティが失われてしまうようであれば、そもそも自分の価値はそこにしかなく、それはそれで仕方ない、と。

主役は写真であって、あくまでそれをエンハンスするためのプリセットであるという役者というコンセプトがあって、ようやくたどり着いたところです。

発売まで

前回のプリセットは、個人のオンラインショップで発売しました。

今回は、自社のオンラインショップを通しているので、公開までは制作チームによってディレクションされていました。しかも、今後の体制なども考えてパートナーとして働いてくれているスタッフを中心に。

とくに、もっさんジョニーの協力によって、公開までこぎつけました。もちろん、プラスで社内のメディア事業担当の3名。

初の取り組みということもあって、順風満帆とはいえないディレクションではあったものの、できるだけギリギリまで自由にやってもらって、できるだけギリギリで足りないところをヘルプする。といういつものスタンスで発売当日は本当に肝を冷やしましたが、なんとか公開できてよかったです。

フォトグラファー以外の方にも使っていただきたい

Gosling Noble Tones

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もちろん自分はフォトグラファーで、しかもポートレートを中心に撮影しているので、プロ・アマ問わずクオリティを目指す方に使っていただければ本望ですが、今回のプリセットは汎用性とアレンジというところを目指しているので、当然ポートレート以外でもご活用いただけると嬉しいです。

また、スマホで写真撮ったりするビギナーでも活用できるように、パソコンとスマホそれぞれに対応していて、スマホで活用するためのマニュアルもついています。

そのために、複数のジャンルや自分以外のフォトグラファーの方のRAWデータなんかもお借りしてテストを繰り返しました。結果、極一部の写真をのぞけば元さえ良ければマッチするということがわかりました。

(ご協力いただいたヒーコのギルド、メディチメンバーの皆さんありがとう)

キャンペーン

Day Lewis

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ということで、できるだけ多くの方にご利用いただきたい思いもあるので、2021年の6月いっぱい。フォロワー1.5万以上の方でご興味のある方がいれば、片方のセットを進呈します。3万以上なら、フルパッケージを。

使ってみていただいて、もしお気に召したら参考写真でもシェアしていただければ何より!

購入はこちらから

感想などなど、 #あきりんプリセット でお待ちしています

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Akiomi Kuroda / 黒田 明臣

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