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「考える」、「つくる」、「発信する」

SNS時代の生存戦略とは何か。

前回のサークルイベントでは、そんな話を冒頭にお話させてもらったのですが、ざっくりと生存戦略とは何かをまとめました。

ポイントは大きく三つに集約されるという話です。

・考える
・つくる
・発信する

対象は何であれ、これが生存戦略の骨子と考えていますよ、という話だったのですが、こちらでも改めて書いておこうと思います。

SNS時代とは

2021年7月15日 ゆるふわトーク.004

戦略とは戦い方を略すると書いて、戦略。目的を達成するための戦略であって、逆に言えば目的が必要となります。目的なき戦略に意味はないということです。

まず決めるべきは目的で、その目的が何であれ、SNS時代をサバイブするための要諦は、「考える」「つくる」「発信する」の三つのポイントというのが現時点で自分が考える答えです。

2021年7月15日 ゆるふわトーク.006

逆から言っていくとわかりやすいので、一つずつ説明します。

発信する

ソーシャル・ネットワーキングないしソーシャルメディア最大の特徴は、誰でも発信ができるようになったということです。従来のメディアであればテレビ、広告、雑誌、ラジオ、新聞など中央集権的に一つのメディアが独占的に誰かや何かをピックアップして発信している世界でした。

誰でも発信できるというのは街の回覧板みたいなものだけ。これがソーシャルメディアの時代だと誰にでも見てもらえるチャンスのある回覧板に発信できるような状況です。

なので、発信を意識することなくして語れません。

つくる

次に、つくる。これは写真でも良いし、つぶやき一つでも良いし、イラストでもビジネスでも構いません。大きくても小さくても良いので、つくること。

つくるというのは、大きなものでなくても、大げさなものでなくても良いと思います。何をつくるのか?というところに、重要な要素がありその内容によってノウハウも変わってくるのが常ですが、何を作るにせよそれは多くの場合、コンテンツという形で呼ばれます。

SNSでいうと、Twitterならつぶやき一つがコンテンツだし、Instagramなら写真一枚がコンテンツ、TikTokなら短尺動画コンテンツだし、YouTubeなら動画がコンテンツ、Clubhouseや音声がコンテンツです。

SNSでなくても構いません。写真展なら写真がコンテンツだし、フォトウォークならイベント自体、CP+は様々なトークイベントやワークショップのコンテンツ群。

天下のGoogleは、Contents is Kingを提唱しており、かのビル・ゲイツも1996年の段階でContents is Kingと言っています。(彼は現代最高の頭脳の一人だと思います)

考える

そして、考える。闇雲に作って発信しているだけで生存できるほど甘い世界ではないですよね。特に「つくる」本質であるクリエイティブな世界に寄れば寄るほど、決められたやり方をなぞるだけではいけません。

常に考えるという側面で必要で、考えるというのは身を粉にして全力で挑むことです。江戸時代の国学者である本居宣長は、「考える」ということを「かむかふ」と表現したそうです。

「か」というのは身体のことを指しており、「むかふ」というのは交わるという意味だそうです。身が交わることが考えることであり、それは頭の中で描いているだけではなく全身全霊をもって対象にぶつかっていくことである。そういうことだと言いたかったというのをどこかで読みました。

なるほどな、と思ったのですが、考えるということは徹底的に突き詰めるということに近いのだと思います。これが現代では、GRITという言葉でベストセラー化されていたり表現は変わっていたりしますが、そういうことなんだと思います。

つくる、発信するということの前に考えるという行為があって、それはきっと衝動でも良いのだと思います。賢くなくても良いのだと思います。全身を交わしながら対象に向かっていくことが重要で、それによってコンテンツを作り、発信する。そういう気概が重要な時代なんじゃないかな、と思います。

2021年7月15日 ゆるふわトーク.007

生存戦略というのは、この三つのポイントの交点に潜んでいて、TwitterやInstagramをはじめとするプラットフォームというのは、場の一つにしか過ぎないのだと思っています。少なくともそういう世界観の中で自分は語ることが多いです。

フォロワーを増やすことが全てでもなく、増やすべきなのか増やさなくてもよいのか全身全霊をもって考えることが重要。そういう発想を提供できる場にするのが目的の一つです。

実際、外で見ているよりも、簡単ではないことをやっている人たちが、結果成果を残せていたりします。そこまでは華麗なことばかりの道のりではないし泥臭いこともたくさんある。そういうリアリティをもって生き抜いていくことを実践していくサークルに出来たらな、と思います。


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Akiomi Kuroda / 黒田 明臣
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