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SNSをバックグラウンドにもつということ

SNSをバックグラウンドに持つ自分のような存在が、今では写真が仕事になって、企画したり人物を撮影したり商品を撮影したり色々やってるわけですが、さいきんふと自分の人生を振り返ってみるとこれは中々感慨深いなと思いました。

もう5月も31日。と思って書きはじめたら6月2日になってました。昭和生まれ、平成育ち、令和元年の不死鳥黒田明臣です。

今回は、タイトルの通りですが、SNSをバックグラウンドに持つということについて、けっこう伝わりづらいチャレンジがこの人生の裏にはあるので、語ってみました。自身を振り返りながら分解してみると三つの継続が招いた必然だったなあと感じていて、それを書こうと前段書いてたら長くなってしまったので一旦公開。久々に役立ちそうな記事を書けそうで、書く前から既に書き終わった気分になってきました。

SNSとは

そもそも、SNSってなんなんと。ソーシャル・ネットワーキング・サービスの略で、これはつまり社会における我々のコミュニケーションやらをウェブ上で構築可能にしたサービスを言うそうです。つまり個別の会話ができたり知り合えたり声をかけられたり価値を共有できたり拒絶できたり嫉妬できたりとか、そういう人間的活動のバーチャル化ということですね。

SNSとはこれが基本で、万人にひらかれたサービスです。我々フォトグラファーのためのサービスではないという点に留意する必要があります。我々はあくまで、そういう万人にひらかれたサービスに対して写真家として対峙している。ということになります。

SNSをバックグラウンドにするということ

オレはプロカメラマンという言葉があまり好きではないので、基本的には使いません。商業フォトグラファーとかって言い方をするんですけど、このいずれも基本的にバックグラウンドとしてSNSがあるという人はこれまで多くありませんでした。ありませんでした、と言えるほど歴史のど真ん中を生きてきた人間ではないのですけど、SNSが登場した2000年代初頭では考えられなかったルートだったことは間違いないでしょう。そもそもフィルムからデジタルという時期と重なっているので、それどころではなかったのは明白ですが、ここでたくさんの芽が生まれています。

その証拠に、いまはSNSも成熟し、SNSをバックグラウンドに商業で活動するフォトグラファーも増えてきました。自分もその中のひとりと言えるでしょう。

SNSに写真を投稿していたら仕事になってしまった

自分の歴史を手短に振り返ってみます。2010年を越えたあたりで税金対策のために一眼レフカメラを購入します。そこから写真にハマることはなく宝の持ち腐れ、たまの旅行や友人と遊ぶときに持ち出すくらいの機材でしたが、2014年にTwitterをはじめて写真をあげるようになり、写真展に参加をして、ポートレートを本格的にはじめたことで、異様にハマってしまい今では写真の会社を経営しています。

最初の仕事はFacebookで自分の写真をみた先輩から、先輩が経営しているお店のメニューや竣工写真を頼まれたことでした(今思えば何故?)。その後すぐに海外のキュレーションサイト(1x.com)に投稿していた写真を見た集英社の方からコンタクトがあり、書籍のカバーに写真を使っていただいたりといったスタート。

それが確か2015年頃くらいなので、一年半くらい経ったあたりでした。

それから定期的に撮影のお仕事をいただくようになり、元々の仕事を休まなければいけないときも増えてきました。一年くらい経つとさすがに本業に支障が生じるようになり、本業の契約を調整して写真とエンジニア、二足のわらじ生活がはじまります。さらにはヒーコという写真メディアもはじめてしまったので、いまの修羅の道がはじまってしまいました。

写真だけで食えるようになってくると

ここから先はお金とか仕事の写真とか生々しくなってくるので、購読者限定にします。

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