そんなことはできるわけがない！という思いを何度抱いて、何度口に出してきたことか、と思うのだけど、ある時を境にこのセリフには二種類があると感じるようになった。

例えば、10年前に「今からプロ野球選手になってくれ」と言われたら、そんなことはできるわけがない！と、その夢を叶えるために少年時代を捧げた紳士諸君に申し訳ないと感じるけども、10年前に「今から本を出版してくれ」と言われたら、おそらく「できるわけがない！」と答えつつも、それはできないことではなかった。